子供の目の症状・病気
正視の屈折
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近視症状での見え方
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近視は、遠くを見るとき網膜の手前で像が結ばれてしまい、ぼやけたり二重に見える症状です。
原因は、まだはっきりしていませんが、「遺伝的な要素」と「環境的な要素」が複雑に合わさることで近視になると考えられています。
最近の調査では、小学生の10%が近視で、中学生になるとさらに増え、20~30%の生徒に近視が見られます。
(平成20年度学校保健統計調査)
近視の検査は、「視力検査」 や 「屈折検査」 をおこないます。
視力検査は、学校などでもよく使用される「C」のようなマーク「ランドルト環」を使った検査です。5m以上離れた場所から、片目を隠した状態でランドルト環の切れた部分を見分けます。その結果をもとに近視の状態を確認します。
(幼児への検査では、絵視標を使用する場合もあります)
屈折検査は、近視・遠視・乱視・不同視などの状態も同時にチェックします。早期に屈折異常を検査することで、弱視の予防にもつながります。
メガネやコンタクトを使用することで視力を矯正することができます。裸眼での回復を希望される場合、角膜の形状を矯正するオルソケラトロジーの使用やレーシック手術が必要となります。
当院では、レーシック手術に年齢制限はありません。しかし、白内障、眼底圧など、目に他のトラブルを抱えている場合、医師の判断で手術を受けれないことがあります。
また、近視の進行状況によっては 「仮性近視」 の可能性があります。仮性近視の場合は、目薬を使った治療で視力が回復することがあります。
近視は病気と思われがちですが、遠いところが見えにくい普通の目です。親が重く考え過ぎると子どもの心を傷つけてしまうことがありますので、心配し過ぎないようにしましょう。