子供の目の症状・病気
斜視は、ものを見ようとするとき片目は正面を向いていても、もう片目が違う方向を向いてしまう症状です。片目が違う方向を向いてしまう原因として、その目が近視や遠視、乱視になっていることが考えられます。片目が正常な位置にあるときに、もう片目が内側に向いている状態を 「内斜視」 、外側に向いている状態を 「外斜視」 、 上側に向いてしまっている状態を「上斜視」、下側に向いてしまっている状態を 「下斜視」 といいます。
内斜視 | 外斜視 | 上斜視 | 下斜視 |
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内斜視 |
外斜視 |
上斜視 |
下斜視 |
内斜視 | 内斜視 |
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外斜視 | 外斜視 |
上斜視 | 上斜視 |
下斜視 | 下斜視 |
赤ちゃんは鼻の根元が低くて広いために、内斜視のようにみえる場合があります。見かけ上のものであり、本当に斜視があるわけではないのでこれを「偽斜視」といいます。成長にともない顔立ちがはっきりしてくると目立たなくなります。
斜視を診断するためには、まず 「視力検査」、「屈折検査」 をおこないます。その後、「カバーテスト」「カバーアンカバーテスト」「ヒルシュベルクテスト」などさまざまな検査をおこないます。
また、黒目がきちんと動くかどうか、遠視や近視のメガネで斜視が良くなるかどうか、また両目で見たときに立体的にものを認識ができるかなども調べます。必要に応じて「サイプレジン」という目薬を使用する場合もあります。
角膜や水晶体は完璧な球体ではなく楕円形のため、乱視は誰にでもあります。
乱視が弱い場合は治療せず経過を見ることもあります。 しかし、強い乱視の場合、「メガネ」や「コンタクトレンズ」、「オルソケラトロジー」と呼ばれる治療方法を必要とすることがあります。
小児弱視等の治療用眼鏡等は保険適用となり、療養費用の一部として健保組合へ申請できます。
(平成18年4月1日以降適用)。内容は下記のとおりです。
対象者は、「9歳未満」の被扶養者で、「小児弱視、斜視および先天性白内障術後の屈折矯正の治療用」として用いる「眼鏡およびコンタクトレンズ」に限ります。
「健康保険療養費支給申請書」に次の書類を添付して、申請してください。
更新については、支給対象者の年齢に応じ、更新前の治療用眼鏡等の装着期間が次の場合にのみ、支給することとします。
支払った金額の7割が給付されます。(義務教育就学前までは8割給付)ただし、購入額の上限が眼鏡(36,700円×1.048)コンタクトレンズ1枚(15,400円×1.048)となります。
【例】30,000円の眼鏡を購入した場合の給付額 | 30,000円×0.7=21,000円 |
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【例】50,000円の眼鏡を購入した場合の給付額 | 38,461円(支給上限額36,700×1.048)×0.7 =26,922円 |